東京出版雑感記⑨
10か月の構想と度重なるブレストの末、6年ぶりのバリへ。
6年前この島に来た時は抗がん剤で脱毛三昧の頭にボブのウィッグをペロっと乗せて、濡らさないよう心もとなくホテル内のプールを水をかき分け歩いていただけだったけれど、現在わたしの癖毛は性格そのものがよく反映されていて、くるくると曲がりくねったまま勢い良く、そのメスを入れた乳房に届く程伸びている。
その癖毛をさくっと束ねプカプカとインド洋に浮かんできました。それは当然気分が良い。そういう類の人生賛歌。
泊まったスミニャックのホテル(アナンタラ スミニャック バリ リゾート)のルーフトップバーから、インド洋に沈む夕日を眺めれば地球が丸いこともよく分かる。